演出家G2が「女中たち」の製作現場からお届けする稽古場日誌。 |
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2月12日(日) 最後の稽古 昨日、大谷さんや英介さんにスタミナドリンク的なものをいっぱいもらって、熱はあるのにそんなに辛くない。という不思議な風邪状態で、最後の稽古。 今日は、通し稽古を一回やるだけ。いやー、いい通し稽古だった。だって、演出助手の玲ちゃんが涙流してたよ。毎日見てるのに。これは本当、はやく本番を開けたくなってきた。そんなG2からの強気発言。えー、今までどこかで一度は「女中たち」を見たことのある皆様。昔見たものはすべてお忘れ下さい。そして新たな気持ちで私たちの「女中たち」を見てください。全然、面白いですから。そして、ジュネが何を書きたかったのかが、よおくお分かりになると思います。えー、「女中たち」を読んだ ことはあるが……あれは難しくて……とお思いの皆様。全然、そんなことはありません。「女中たち」は泣き笑いサスペンス、お色気、全部つまったエンターテインメント性あふれる作品です。ご覧頂ければわかります。ぜひご来場ください。 そして、「女中たち」って何? と、なあんにもご存じない皆様。はい、そのままの状態で劇場へお越しください。普通にすんごく楽しめます。そして、お芝居の根源的な面白さにも触れていただくことができます。 今回、「女中たち」という大変な作品に取り組み、今、演劇というメディアの深さに感動しています。やっぱ自分はこのメディアが好きなんだなあと実感します。そして、役者の息づかいが、見る者の心のひだにまで刺さり込むこのお芝居に出会えて、本当に良かったという実感に包まれています。至福です。 そして、稽古場日誌も、稽古場終了の今日でおしまい。長い間、ご愛読ありがとうございました。 |
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