あっという間にこの日は来た。「キャンディーズ」の初顔合わせ&読み合わせ。
何度経験しても、この新しいカンパニーのメンバーが続々と集まってくるこの瞬間の緊張感は堪らない。プロデューサー大西からのメンバー紹介のあと、作・演出の私の挨拶。いつもなら「まだ台本は半分ですが……」と言い訳気味になるところが、おっとどっこい、今回は1年前に台本は書いてある。そんな言い訳は不要……のはずが、役者全員に「皆さんの個性をさらに生かした第二稿を書きます」と豪語してしまっていた。結局は「第二稿は残念ながら、三分の二しか書けていません。頑張れば書き上がりましたが、頑張りませんでした」と挨拶。むむむ無念。
読み合わせは順調。久々の山西惇は、いつもながら初読み合わせですでに完成の域。ケチ社長のキャラクターはすでに出来上がっている。新谷・廣川のナイロンコンビが、笑いのツボは決してはずさないぞ。という読みで、カンパニーの爆笑を得ていた。流石である。
残念なのはスケジュールの都合上、読み合わせの後、飲みに行けなかったこと。だって終了15時だもの。しかし……そんな終了時間でも、飲み組がいたことが後で発覚。うむ、恐ろしいカンパニーである。 |