こんちわ。G2です。このたびココ・シャネルの実話をもとにしたミュージカル『COCO』をやらせていただくことになりました。 関西出身の私にとっては、シャネルと聞くと、咄嗟にハイヒール・モモコを連想し、その結果、大阪のヤンキーというイメージに辿り着き、それを払拭しようとすると「なんちゃってシャネル」に連想が行ってしまう、というふうにあまり印象の良いブランドではありませんでした。(全国のシャネルファンの皆さん、ごめんなさい)そんな私がなぜ、ココ・シャネルの実話を元にしたミュージカルを引き受けることにしたのか? これはもう、一にも二にも「ココ・シャネルという女性が凄すぎる!」ことを知ってしまったからなんです。 まずは台本を読ませてもらって「ひゃーっ、知らなかったっ! すげえっ! かっこいい人だなシャネルって」と痛烈に感動し、次の瞬間には、シャネル関係の書籍をアマゾンでワンクリック買いしまくっていました。いやー、もう、どの本を読んでもシャネルという人物の魅力がビビッドに伝わってくる。私、恥ずかしながら同世代のフランスに生まれていたら一発で恋に落ちたと思います。(先方はまったく相手にしてくれなかったでしょうけれど) ココ・シャネルの何がそんなにどう凄いのか? このページを利用して、5つの「COCOのココが凄い」をご紹介してまいりましょう。 |
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私がまだ小学生のころ母親が「世界一の美女マリリン・モンローがつけていたのと同じ香水よ!」と大はしゃぎしていたのが「シャネルの5番」でした。といっても母親が手にしていたのは、どう見てもミニボトルというか試供品のようではありましたが。 そんな母に「5番よりも、1番とか2番のほうが良い香水じゃないの?」と質問した覚えがあります。母の答えもいい加減で「1番目に作ったよりも良いものが2番で、それが順繰りに来て、今いちばん良いのが5番なんじゃないの」と教えてくれました。それ以来、それを信じて生きてきた私ですが、シャネルのことを調べて初めて、それが嘘だということを今さらながらに知りました。 有名な香水調合師を紹介されたココは、自分の好みの香水を作るよう指示します。そうしてできたのが、シャネルブランド初の香水「シャネルの5番」なんです。ネーミングの理由はココが「5」という数字が好きだったから。それだけです。 うちの母のように「シャネルの1番」から「シャネルの4番」もあると信じているオバちゃんは当時多かったのではないでしょうか。そういうふうに思わせるのもココの商売人としての才覚のひとつのように思えます。 補足すれば、本当に凄いところは、それまでは「エレガント・パリジェンヌ・ムスク」とか「森のささやき小鳥のさえずり」とかいう長ったらしいネーミングばかりだった香水業界にあって、「5番」というシンプルな番号だけの商品名は革新的だったこと、加えてそのボトルのデザインがとてつもなくシンプルだったこと。このシンプルさにおけるエレガントこそがココの真骨頂……らしいですよ。 |
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