何よりもまず、俳優と一緒に劇空間を遊びたい、ということです。
なにしろ吉田鋼太郎を始めとして、山内圭哉、戸次重幸、という気心の知れた信頼できる俳優もおり、一昨年の『W〜ダブル』で、素晴らしいコメディエンヌの片鱗をみせた中越ともまたゴシゴシぶつかっていきたいし、憧れの谷原章介、鈴木砂羽さんの胸を借りつつ、ミュージカルじゃないのに歌姫・笹本玲奈ちゃんが出てくれるのも何だか嬉しい。周囲の大お薦めで、実はよくは知らない玉置怜央くんもきっと新鮮な刺激を与えてくれるに違いありません。

この俳優陣たちと、とことん状況と演劇と、キャラクターと物語、そして笑いと恐怖について、遊ぶ……すみません仕事なのに、ハッキリ断言します。遊びたい。
うまく遊ぶことで、それこそ「こども」というタイトルにちなんだ劇空間、そして新鮮な風を古い作品に吹き込み、みずみずしさをもって再生することが可能になるような予感がしています。
正直、それを考えると、嬉しい反面、不安や恐れを感じる部分も自分の中に発見することができます。そこが新鮮ですね。最近、どんな新作でも妙な自信があって、不安や恐れをあまり感じなくなってきていたところです。僕自身、この不安や恐れと、いかに戯れることができるか? それが課題なんでしょうね。